9/30/2012

Excursion to Lappeenranta/Imatra.



もいっ.


少し日にちが空いてしまった.

木曜日から土曜日までUrban DesignのExcursion(いつも訳に困るけど,一応遠足笑)に行ってきました.

プロジェクトの対象エリアの調査旅行ですね.



というわけでUrban Designの概要を少し.




課題の対象エリアはロシアとフィンランドの国境付近のいくつかの街.

個人ではなくグループワークで,グループ毎に対象の街なりエリアなりスケールを決める.




ちなみにうちのチームはフィン人の女の子4人と,ポルトガルから来た男の子1人に自分の6人.

自己紹介のときにフィン語で自己紹介してみたら誘ってくれた.




最初はちょっとうきうきしたけど,

男子2人かつ海外組ということで,フィン人4人がガンガン発言するのに対して,自分たちはよく背景がわかってないからタジタジ.笑


徐々に背景がわかってきたところでもっと自分たちもガツガツ意見を言っていきたいところ.




結構このエリアの歴史が面白くて,フィンランドとロシアは歴史上いろいろと対立してたりしていたので,昔はフィンランドだった地域がいまはロシアだったりする.

いまでもその土地を取り返せって言ってるフィン人のひともいるみたい.

大半はもう気にしてないみたいだけど.




ロシアはヨーロッパでもユーロ加入国でもないので,入国するためにはVISAが必要.

というわけで,フィンランドにはヨーロッパでは珍しい比較的厳格な国境というものが存在するのです.


国境も見に行ったけど,大きな関門があってVISAのチェックをしてた.

隣国のフィン人でもVISAを取るのに確か€80くらい必要.(日本人も一緒.)

でもフィン人いわくロシア人はもっと簡単に来れるんじゃない?って.




このエリアの大きな特徴は(お金持ちの)ロシア人が買い物をしにくることで近年急速に発達してきているということ.

ロシアは中級階層以上の人口が増加傾向にあって,豊かな国なんだとか.

資源も豊富だし,この間莫大な量のダイアモンドが発掘されたってニュースも見た.


もっとロシアなのかな?と思ったけど,それほどではなくて,でも看板とかは結構ロシア語で書かれてたりしました.




フィンランドは歴史的にはいろいろと複雑な国で,かつスウェーデンとロシアどちらとも仲良くしないといけなくて... みたいな感じ.


陸上に国境が存在しない日本にとってはなかなか新鮮な感覚.






友達に言われて面白かったのは「人間はいつも隣人と問題を抱えている.」というセリフ.



確かに.笑

って感じ.



意外とみんなシリアスにならずに最近の中国のこととかを素直に聞いてきたりするのは,そういうことが頻繁に起きうるからなんだろうなーと思いました.



ヨーロッパとか国境だらけだしね.



さて少し写真を貼ります.



観光,ショッピングで栄えていると言ってもやはり日本人からするととても小さな街.

みんなは東京とヘルシンキを比較したりするけど,

東京にはすでに"フィンランド"の4倍の人口が住んでる.

ヘルシンキとかも渋谷とかより小さいくらいの感覚なんだろうなー.



同時にこういった大きな工業地帯も.



ハイウェイ付近にショッピングの中心が移転してしまって,

生きた街と死んだ街が混在してる.



フィンランドは基本的にお金があまりないので

(もちろん豊かだし,経済水準は世界一だったりもするんだけど)

新しい建築があんまりかっこよくない印象.

こういう古い建物と新しい建物の対比をもっとかっこよく演出できるといいんだけど.



これはロシア側の国境付近の街の模型.

今回はVISA申請が大変だったのでいくのを諦めてしまった.

けど国境を超えるだけで風景が全然違うらしい.

国境ってほんと面白い.




急流.


落ち葉.

紅葉ってなんとなく日本のイメージだったけど,フィンランドもとても紅葉の奇麗な国.

秋も旅行にいいシーズンかも.

(雨ばっかりでちょっとげんなりするけど)



Vuoksenniska Church / Alvar Aalto / Imatra


残念ながら中には入れず.

アアルトの建築は中に入ってこそなイメージなだけに残念..





The maritime museum of Finland / Lahdelma & Mahlamäki / Kotka


1時間ちょっとしか入れなかったけど割と面白い展示だった.

フィンランドの船,輸出入の歴史など.

建築も割とかっこよかった.

お金かかってそうに見えるけど,意外と外装は安そうな印象.

コンペで勝ちそうな設計だなーと.


ただこんだけランドスケープ的に設計されてるのに周りにはなにもない.

もっとランドスケープも設計してシークエンスをコントロールしたり,

ランドスケープアートがあったりしたら面白いだろうなー.


先生はうちの学生がコラボできたらいいねって言っててそれいいなと思った.



アアルトの教会も,シーミュージアムも帰りがてらに寄った海沿いの街.

これはロシア人のためのコテージ街?かな.

少しずつフィンランドの歴史を紐解いていく感じがとても新鮮で,

歴史が苦手な自分も素直に学んでます.



最後にフィンランドの伝統的な住宅.

最近この窓がほんとオシャレだなーと思う.

それぞれの家がそれぞれ違う窓を付けてるのが新鮮なので,

こういう写真を撮ってる.

そしたら家の外観写真撮ってなかった.笑



フィン人の女の子と歩きながら,「どう?この街すき?」って言われたから

カラフルですごい素敵.すき.

って答えたんだけど.

その子は「これはカラフルじゃないよ.」って.笑

他の国はもっとカラフルだよ,フィンランドはお金がないからあんまりいろんな種類の塗料を買えなかったんだって.


伝統的な色はクリーム色とエンジ色の外装らしい.水色とかは少し高いとか.


なんとなく自由に色を選べるのかと思ってたけど,そういう制約から伝統って生まれるんだね.でもやっぱり自分にとってはカラフルだと思うし,パステルカラーの北欧住宅がすごくお気に入りです.



あーどんどん長くなっていくけどもうひとつだけ.


その話の流れで,日本は素材そのものをそのまま使うから,料理も同じように,建築に色を塗るって行為がすごい新鮮に感じる.って話をした.

そうしたらフィンランドもそういう建築が増えてる.


それは日本の影響なんだって.


あのアアルトも結構色を塗らない建築を設計しているらしいのだけど,それは日本に対する尊敬があったからだって教えてくれた.


いままで日本に閉じこもって建築を捉えていたんだけど,

一歩外に出た瞬間から世界が拡がりすぎて,

ずーっとふわふわしている感じ.



少しずつ自分がどこに足をつけたいのか考えていきたいと思います.





英語を勉強するために英語を勉強してたあの頃よりも,

建築を勉強するために英語を勉強してるいまの方がものすごい加速度で成長してる気がする.

ちゃんと言いたいことが言えるようになってきててなかなか楽しいです.



というわけでそろそろ終わりにしよう.





10月のテスト休み期間にドイツ/フランクフルトとイタリア/ヴェネチアにいくことにした.

飛行機の値段とかを考えながらこのコースにしたんだけど,

オクトーバーフェストもヴェネチアビエンナーレもいけるという奇跡.

割とのんびりした旅行なのでオススメの場所あったら教えてください.


では.

もい(・o・)ノ



追記:オクトーバーフェストはオクトーバーなのに10月7日に終わるんですね....

普通にショックだった...笑

また次の機会に行きたい.




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2 件のコメント:

  1. けんたろさん!(と呼ぶことにした^ω^)
    お帰りなさい。

    フィンランドの街並みって
    カラフルなイメージあったけど、
    他の国に比べたらそうでもないのかあ(゚_゚)
    住宅事情にもいろいろ歴史があるんですね。

    テスト休み期間、いろんなとこに行くんですね!
    お気をつけて~*


    そうそう!わたしもブログはじめました。
    卒業制作の記録が主で、全然内容面白くないんですけど(笑)
    暇つぶしにでも見てくれるとうれしいです~

    http://yryrynkr.jugem.jp/



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  2. ただいま(○´-` ○)

    いや十分カラフルだと思うけどね!
    フィン人にとってはあんまりカラフルではないみたい.
    他の街も見てきて比較してみよー.

    blog読んだよ!あと98個分更新するのかな?笑
    がんばって(^p^)

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